持続可能未来社会の実現に向けたものづくり基盤技術
2018年11月21日(水)~27日(火)の7日間、科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプランの支援を受け、トゥン・フセインオン マレーシア大学 (UTHM)の電気電子工学部(Faculty of Electrical and Electronics Engineering)から優秀な学生10名と教員2名を招へいした。
本交流プログラムは、2018 年には創立100周年を迎えた電気通信大学(UEC)の根幹であるの「ものづくり」人材の育成や、科学技術を支える重点研究室・研究センターと日本の高等研究機関を訪問し、日本のハイレベルなものづくりに関するユニークな研究活動を実地体験してもらうと共に、本学の日本人学生との交流の場を提供し、日本に対する理解を深め、また将来の日本留学への動機付けを与えるという目的で実施した。
今回のプログラムでは、下記の日本の「ものづくり」に貢献する3つの先端科学技術を取り上げ、参加者に紹介した。
① 防災や地球環境維持を支える「高度な通信とネットワーク技術」
② 持続可能未来社会の実現に欠かせない「ナノ材料基盤技術」
③ 災害や医療現場で必要となる「人間工学やロボット工学技術」
<1日目>
① 開会式及びオリエンテーション(プログラムの全体予定説明)、電気通信大学(UEC)の概要説明
③ 武蔵野クリーンセンター見学
<2日目>
② UECコミュニケーションミュージアムを見学
<3日目>
① 日本人学生との交流・意見交換会
② 電気通信大学学園祭中に公開されている研究室を見学し、幅広い分野の研究について学ぶ
<4日目>
② 「電気通信大学オープンキャンパス」における各学科紹介、模擬授業、留学説明会に参加
<5日目>
① 日本科学未来館(ロボット、生活、環境から宇宙までの最先端と未来のテクノロジー)を見学
② 参加者による発表、及び日本人学生との交流・意見交換
参加者は5日間にわたり、日本の代表的な通信、ナノ材料とロボット工学の先端研究に触れることができた。参加者が各訪問先では研究室等の学生・教職員と予定時間が大幅に超過するほど熱心にディスカッションを行い、興味深く取り組み、様々分野にわたる活発な研修となった。
なお、参加者の日本留学意欲を高めるために、2016年のさくらサイエンスプラン本プログラム参加をきっかけに、現在筑波大学博士課程に留学しているHafiz Tinggiさんにも参加を依頼し日本留学体験を話してもらった。研究室や施設の訪問と合わせて、実際に日本に留学している学生の声を聞き、具体的に将来の日本留学のイメージを掴むことができる貴重な機会となった。今回の参加者からも日本留学を実現させる学生が出てくることを期待する。
作成日:2019年2月21日 / 更新日:2019年2月21日