【報告】ハルビン工程大学(中国)から大学生訪問団が来学
2014年8月17日(日)~23日(土)の7日間、ハルビン工程大学(中国)から大学生7名・教員3名(計10名)が、科学技術振興機構(JST)さくらサイエンスプランの支援を受け、本学を訪れました。
ハルビン工程大学と本学とは1998年に国際交流協定を締結して以来、国際シンポジウムの共同実施や学生交流活動を中心とした活発な相互交流が行われています。今回は同大学の特別コースに在学する優秀な大学生に本学への留学に興味を持ってもらうことを目的として実施されました。
18日(月)は中野和司理事による歓迎挨拶で始まりました。続いて研究推進センター 浜野亘男特任教授による大学紹介等の後、知能機械工学専攻 横井浩史研究室を訪問し、研究室で開発された、手足が麻痺した人の運動機能を回復させるための電気刺激装置や筋電義手などのデモを見学しました。その後、訪問者自身も節電義手を実際に動かす体験などをし、最新の研究成果に触れるとともに、研究室メンバーとの交流を楽しみました。
19日(火)には、先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター 藤井威生研究室を訪問しました。藤井研究室では、コグニティブ無線に関する最新の研究成果が発表され、参加者は興味深そうに説明に耳を傾けていました。その後、JAXA相模原キャンパスを訪問し、日本の宇宙開発の研究にも触れました。
20日(水)には、本学のコミュニケーションミュージアムを訪問し、無線通信に関する歴史的な展示物等を見学しました。その後、訪れた情報通信研究機構(NICT)本部では、日本標準時を決定・維持・供給する仕組み・技術等について詳しい説明を受けた後、情報通信分野におけるさまざまな研究の最先端に触れることができました。また、体験コーナーでは、多感覚インタラクションシステムのデモなどをわいわいと楽しみながら体験しました。
21日(木)には、お台場の日本科学未来館やリスーピア(パナソニックセンター東京内)、浅草、秋葉原等を訪問・散策し、日本の最新の科学技術に触れるとともに、日本の歴史ある多様な文化にも触れることができました。
帰国日の前日の午前中は、総合コミュニケーション科学推進室の田中繁特任教授による、総合コミュニケーション科学に関する講義が行われました。講義の後は、両大学における教育改善に向けた率直な意見交換が行われました。
本プログラムの締めとなる修了式及び情報交換会には福田喬学長、中野和司理事、阿部浩二副学長も参加し、訪問団との楽しい交流が行われました。阿部副学長から一人一人に修了証が渡された後、参加学生からは流暢な英語によるスピーチを通じて、日本の科学技術の高さに対する驚きや称賛とともに、日本の印象(人が親切、街にゴミひとつなく清潔、古いものも新しいものも大切にしている、など)や本学への感謝の意が述べられ、盛会のうちに終了しました。
最終日の23日(土)には、国際交流センターChoo准教授が成田空港まで同行し、7日間のプログラムの無事の終了を見届けました。
この1週間は連日良い天気に恵まれ、猛暑ではありましたが、参加者全員が体調を崩すこともなく楽しく有意義な時間を過ごしたようです。帰国後に提出されたアンケートでは、
- 日本の大学の研究室を訪問して、日本の科学技術のレベルに感銘した。
- 日本科学未来館では、家族が子供を科学館に連れていく光景を見て感心した。
- 受入れ大学から豊富かつ多彩な活動内容を提供していただいて、理論から実践まで得るものがたくさんあった。
- 東京は伝統文化と現代文明の融合都市で、人々の勤勉さは国の経済発展に大いに寄与し、生活レベルと質を上げ、清潔で住みやすい国際都市を築いていると感銘した。
- 将来、留学生か研究者として日本で研究し、さらなる交流を行いたい。
などの感想が多数記載されていました。
作成日:2014年9月18日 / 更新日:2014年10月 6日