電通大の国際交流
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重田 琢也知能機械工学専攻 博士前期課程

派遣先:タイ タイ・バンコク・キングモンクット工科大ラカバン(KMITL)
派遣期間:平成23年8月29日~平成23年9月27日

研究テーマ:表面張力によるマイクロマニピュレーションを目的としたマルチニードル型キャピラリの開発

活動の概要

本プログラムでは、研究テーマである「表面張力によるマイクロマニピュレーションを目的としたマルチニードル型キャピラリの開発」におけるマルチニードル型キャピラリを操作するためのプログラムの開発を行い、その動作の確認を行った。マルチニードル型キャピラリとは複数本の極細ニードルを円筒状に配置し、仮想的にキャピラリを構築させたもので、それぞれのニードルを直動的に動かすことによってそのキャピラリの端面形状を変化させることのできる装置である。ニードルの配置を図1に示す。0.3mmのニードル6本を1辺が0.46mmの正6角形の頂点にそれぞれ配置し、中心には0.45mmの管が入っている。キャピラリ内部に液体を充填させ、キャピラリの先から微小量の液滴を形成させることで、その液滴の表面張力で操作対象を把持させることができる。その状態でキャピラリの端面形状を変化させることで、液滴の形状もそれに沿うように変化し、把持した操作対象を任意の方向へ傾けることができる。また、傾ける方向を順次変化させることで回転動作を行うことができる。図2に操作の原理を示した。作成した操作用プログラムは、マルチニードル型キャピラリの端面を任意の角度を保持したまま回転させることのできるプログラムと、ゲーム用のコントローラを使用し、ジョイスティック操作により端面を任意の方向、角度に傾けることのできるプログラムを作成した。

作成日:2011年9月27日 / 更新日:2012年3月 8日