電通大の国際交流
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ICTトライアングルフォーラム 2009年

電気通信大学と北京郵電大学(BUPT)、韓国科学技術院(KAIST)[注]は、従来からの協力関係を発展させ日中韓の情報通信系3大学の研究・教育の連携を一層深めるため、 2006年からこのICT Triangle Forumを毎年行っていますが、本年は電通大が主催校となって10月28~30日に本学で開催されました。

北京郵電大学からは32名(教員12名、学生19名、スタッフ1名)、韓国科学技術院からは34名(教員10名、学生23名、スタッフ1名)が参加しました。 電通大からは154名(教員34名、学生119名、スタッフ1名)、その他一般より23名の参加があり、合計243名の参加者を得ました。期間中、下記のような各種の行事が行われました。 この中で、ICT国際PBLは今回始めて行われた新しい国際教育プログラムです。 なお、このフォーラムの第1回は、2006年8月7~9日に本学で開催されました。

[注] 2006年開催当時は韓国情報通信大学でしたが、2009年3月1日よりKAISTに併合されました。

「ICTトライアングルフォーラム2009」にて行われた行事

国際シンポジウム Triangle Symposium on Advanced ICT (TriSAI) 2009

ICTトライアングルフォーラムの中心的行事として開催され、28日午前のオープニングセッションでは、梶谷学長の歓迎挨拶につづき、各大学からの挨拶または大学の近況を紹介する講演がありました。 論文発表は、通常セッションのほか学生が自主的に企画・運営する学生セッションにおいて、3大学のほか国内他大学、企業から合計70件の発表が、3会場に分かれて行われました。また、通常セッションと 学生セッションのそれぞれで発表された各大学の最優秀な論文に対してBest Paper Awardが贈呈されました。

開催日:10月28日(水)~29日(木)
会 場:電気通信大学 総合研究棟301, 306, 601
Opening Session

Regular Session

  1. Wireless System
  2. Information Processing and Security
  3. Radio Science
  4. MIMO
  5. Antenna and RF Device
  6. Circuit and Control
  7. Broadband/Optical Communication and Internet

Keynote Session

  1. Research on Universal Service Terminal (UST), Prof. Tian Hui, BUPT
  2. A New Paradigm of ICT toward 2020s. Prof. Tomonori Aoyama, Keio University and NICT
trisai2009_aict1.jpg
交流会議

Session会場

会場案内

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トライアングル学生プログラム

前回の韓国情報通信大学で行われた ICT Triangle Forum に引き続き本年度のForumでも大学院生の研究発表と学生間の文化交流を目的とする TriSAI2009 Student Session およびTriangle Forum Student Eventが設けられました。ここでは、セッションの構成、プログラムの作成、企画運営、当日の座長など全て、3大学の学生で構成された学生コミッティが行い、国を越えて学生自らが連携活動の経験を積む良い機会となりました。

学生セッション

学生セッションは、今回は発表時間12分とディスカッション時間3分で構成され、全て口頭発表で行われました。このうち電通大学生委員は全日程9セッションの座長を他大学の学生委員とCo-Chairの形で務めました。2日間にわたり電通大から13件、北京郵電大から13件、韓国情報通信大から13件、また他大学から4件の合計42件の研究発表があり、活発な意見交換が行われました。


学生セッションの様子

バレーボール大会

前回のTriangle Forumで好評であったバレーボール大会を本年度も学生イベントとして開催しました。前回同様に三大学対抗とし、総当たり戦を行いました。初めはぎこちなかった各チームも練習や試合を行うにつれ、次第にチームプレーが発揮され、大学内および大学間でも交流が生まれるなど国際性を養うよい機会となりました。大学対抗の試合後には、各大学の有志によるエキシビジョンマッチが行われました。

今回のバレーボール大会では、PBL国際プロジェクトに参加している各大学の学生も参加し、大勢の学生がバレーボール大会によって団結し、交流することができました。

ビンゴ大会

ビンゴ大会は、2日目の懇親会の後半に行われ、3大学の学生および教員がビンゴゲームを楽しみました。海外ではビンゴ自体が必ずしもポピュラーではなく、ルールの説明などを電通大の学生が教えるなどした後、特賞の獲得を目指して非常に白熱したイベントになりました。

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国際PBL

3大学が連携して行うProject Based Learning(PBL)型授業の第1回目が第4回トライアングルフォーラムに合わせて開講されました。本PBLは無線センサーおよびDSPを使って特 定の課題について国を超えて連携して解決するもので、インターネットを活用したプログラム開発を行います。今回は今後2ヵ月間で実施するプログラム開発の 準備として集合授業が行われました。授業では、各大学間の学生交流や、各大学に戻った後の授業で使用する連携ツールや開発ツールの基礎的な習熟を主として 行いました。各大学1~2名の学生で構成される1グループ4人程度のグループに分け、各グループが課題を達成するためのアイディアやスケジュールなどにつ いて活発に議論を行いました。

工学を通じて、性別や年齢や国籍等関係なく貴重な交流と活発な議論を得ることができ、今後2ヶ月間かけ協力して課題を達成する確かな手ごたえを感じることのできる場となりました。

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キャンパスツアー

フォーラム開催期間中を通して、キャンパスツアーが行なわれました。UECコミュニケーションミュージアムAWCCなどの見学が行なわれました。

UECコミュニケーションミュージアムの見学は29日の昼休みに、芳野名誉教授他の解説で行われました。

また、AWCCでの多数の研究成果が実験とパネルを用いて紹介され、BUPT, KAISTの参加者との間で熱心な技術討論が行なわれました。今回の見学により今後の3国間の研究交流の糸口が開かれました。


UECコミュニケーションミュージアム見学

AWCC・山尾研究室

AWCC・本城研究室

Jian Wu教授(BUPT)が上野研究室を訪問

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テクニカルツアー

10月30日午後に企業見学会が行われました。見学先は国分寺にある日立中央研究所と三鷹にあるNTT武蔵野研究開発センタでした。北京郵電大学(BUPT) 27名,韓国科学技術院(KAIST) 15名,電通大32名,総勢で74名の参加者がありました.

 

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フォーラム・バンケット

10月29日の国際シンポジウムおよびトライアングル学生プログラムの終了後、全参加者を対象とするバンケットが大学会館"ハルモニア"にて開催されました。Best Paper Awardの授賞式の他、グリークラブによる合唱やビンゴ大会が行われました。


レセプションの模様

ビンゴ大会

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Best Paper Award


The Best Paper from China

"High-Speed All-Optical Signal Processing Based on Nonlinear Effects in a Single SOA"
by Prof. Jian Wu, Minxue Wang and Bingbing Wu


The Best Paper from Korea
 

"A Fast Locking Time ADPLL Using Temperature Variation Compensated Lookup Table"
by Eung Ryoung Kim and Prof. Hae Wook Choi


The Best Paper from Japan

Reconstruction of the Global Lightning Distribution from ELF Electromagnetic Background Signals"
by Dr. Alexander V. Shvets and Prof. Masashi Hayakawa


The Best Student Paper from China

"Adaptive Flow Control for Heterogeneous Network Access in Context-Aware Environment"
by Cong Weiwei, Hu Zheng, Prof. Tian Hui and Li Yuxiang


The Best Student Paper from Korea

"Adaptive Cooperative Spectrum Sensing with Double-Threshold Energy Detection for Cognitive Radio"
by Jungho Myung, Keonkook Lee and Prof. Joonhyuk Kang


The Best Student Paper from Japan

"A New Scheme for a Collusion-Secure Code to Improve Its Trace Back Rate through Content Distribution" by Yoshinobu Iriguchi, Prof. Brian Kurkoski and Prof. Kazuhiko Yamaguchi

作成日:2009年10月30日 / 更新日:2011年11月18日