ICT トライアングルフォーラム 2008年
10月6~9日に韓国情報通信大学において、第3回ICTトライアングルフォーラムが開催されました。
この催しは、本学と北京郵電大学、韓国情報通信大学のいずれも情報通信を主領域とする日中韓の3大学が協力して、研究・教育の連携およびICT分野の国際 連携を強化してゆくことを狙いとする行事です。初回は、本学にて、第2回は北京郵電大学にて実施されました。今回はそれに次ぐもので、3大学の協力で学術 交流、学生交流などの行事が成功裏に行われました。
今回のフォーラムへは、本学から教員・学生各14名が参加し、学術交流プログラムに19件、学生交流プログラムに9件の研究発表を行いました。北京郵電大 からは両プログラム合計で32件の論文発表が、また韓国情報通信大からも同数の論文発表参加があり、昨年度に比べて発表件数が増加しました。
第3回ICTトライアングルフォーラムでは、主に4つの行事が開催されました。
学術交流プログラム
学術交流プログラムとしては、3大学の共催によるTriangle Symposium on Advanced ICT (TriSAI2008)が開催されました。
3大学、韓国企業等からの出席を含めて100名以上の参加者があり、7日午前のプレナリーセッションを皮切りに、レギュラーセッションとスチューデント セッションに分かれて、発表は3日間に渡り、情報通信関係の幅広い情報交換が行われました。プレナリーセッションでは、本学から三木哲也教授が基調講演を 行いました。
また優秀論文賞として、各大学から一般部門と学生部門各1件が選定され表彰が行われました。本学の受賞者は以下のとおりです。
<一般セッション部門 Best Paper Award> 藤井威生(AWCC)
<学生セッション部門 Best Paper Award> 泉雅巳(C専攻)
フォーラムの会場であるICUの本館 |
昼食とバンケットの会場(右側) |
三木理事のプレナリートーク |
会議場と参加者 |
懇親会の様子 |
学生交流プログラム
前回の ICT Triangle Forum と同様に、今回の TriSAI2008 でも大学院生の研究紹介と学生間の文化交流を目的とする Student Session が設けられました。セッションの企画、プログラムの作成、当日の実行などを全て、3大学の学生で構成された学生コミッティが行い、国を越えての連携活動の 経験を積むことが出来ました。
セッションは口頭発表による1分程度の研究内容イントロダクション(Short Presentation)と2時間弱のポスターセッションとで構成されました。このうち電通大学生コミッティは1日目の Short Presentation の座長を務めました。2日間にわたって電通大から9件、北京郵電大から18件、韓国情報通信大から15件の研究紹介が有り、活発な意見交換が行われまし た。
また、今回の TriSAI2008 では、ホスト大学である韓国情報通信大の企画のもと、三大学対抗バレーボールマッチが開催されました。スポーツを通して、国間を超えた交流となりました。 はじめは少なかった応援も白熱した試合が繰り広げられるにつれ徐々に盛り上がり、終始和やかなムードで試合が行われました。また、各大学の学生によるバ レーボールマッチ後、各大学からの学生や教授陣の有志によりチームが構成され、ミックスチームによる試合が行われました。即席チームではありましたが、バ レーボールを通じて3大学の学生や教授間で性別や年齢や国籍等関係なく、貴重な交流を図ることができました。
ポスターセッションの様子1 |
ポスターセッションの様子2 |
バレーボールマッチの様子 1 |
バレーボールマッチの様子 2 |
懇親会後の一枚 |
3大学連携ミーティング
フォーラムの期間中、3大学からの教員が参加して、3大学間の連携強化に向けての種々の意見交換を行いました。特に今回、電通大からは、3大学の大学院生 混成の複数チームがICTに関するプロジェクトを競うことで、専門知識と同時に国際コミュニケーション能力を高める、ICT国際化プロジェクトベースラー ニング (PBL)の提案と説明を行い、各大学において検討を行うことになりました。
また、次回は電通大の開催とすることを確認しました。
連携ミーティングの会場と参加者 |
テクニカルツアー
韓国のETRI (Electronics and Telecommunications Research Institute;電子通信研究院) の研究センターを見学し、韓国における情報通信研究開発の状況を学ぶことができました。
ETRIの正面玄関とツアー参加者 |
作成日:2008年10月 9日 / 更新日:2011年11月18日