ICT トライアングルフォーラム 2007年
9月18~20日に北京郵電大学において、第2回ICTトライアングルフォーラムが開催されました。
この催しは、本学と北京郵電大学、韓国情報通信大学のいずれも情報通信を主領域とする日中韓の3大学が協力して、研究・教育の連携およびICT分野の国際連携を強化してゆくことを狙いとする行事です。初回は、本学にて昨年8月7~9日に行われましたが、今回はそれに次ぐもので3大学の協力で学術交流、学生交流などの行事が成功裏に行われました。
今回のフォーラムへは、本学から学術交流プログラムへ19名(内5名は大学院生)、学生交流プログラムへ11名が参加しました。北京郵電大からは当然のことながら非常に多くの教員・学生が参加し、また韓国情報通信大からは教員2名、学生7名が参加しました。 第2回ICTトライアングルフォーラムでは、主に4つの行事が開催されました。
学術交流プログラム
学術交流プログラムとしては、3大学の共催によるInternational Symposium on Advanced ICT (AICT2007)と、北京郵電大・中国通信学会の共催によるInternational Conference on Broadband Network and Multimedia Technologies (IC-BNMT2007) の両会議がジョイント形式で開催されました。
他大学、企業等からの出席を含めて約150名の参加者があり、19日午前のプレナリーセッションに続いて4つのセッションに分かれて、2日間の発表 が行われました。日中韓以外の国からの発表もあり、情報通信関係の幅広い情報交換が行われました。プレナリーセッションでは、本学から三木哲也教授が基調 講演を行いました。
学生交流プログラム
本学からの提案により、今回は大学院生の研究紹介を中心とする Graduate Student Session を、国際シンポジウムの中に設けました。セッションの企画、プログラムの作成、当日の実行などを全て、3大学の学生で構成された学生コミッティが行い、学 生達は国を越えての連携活動の経験を積むことが出来ました。学生コミッティでは、本学の代表を早坂光雄君が、副代表をLei Wang君が務めました。
セッションの冒頭では、まず3大学の代表学生がそれぞれの大学を紹介しあい、続いて2日間にわたり、電通大から11件、北京郵電大から14件、韓国 情報通信大から7件の研究紹介が有りました。また、最終日の発表終了後には、各国の文化を紹介し交流を深めるための Culture Night が持たれました。電通大の院生は「着付けの実演」と「折り紙の紹介」を行い、好評を得ました。
3大学連携ミーティング
フォーラムの期間中、3大学からの教員等が16名参加して、3大学間の連携強化に向けての種々の意見交換を行いました。それらの内容は、(1)ネットワー クによる遠隔講義、(2)大学院生の大学間交流、(3)テーマ毎の研究パートナー形成、(4)今後の教育展開に関する議論の場作り、などでした。今後、こ れらを推進するタスクフォースを作り、具体的に検討して行くことになりました。また、一部の教員はパートナーとなる研究室を訪問して情報交換を行いまし た。
テクニカルツアー
初日の午前中、中国の代表的な通信事業者である中国通網の展示場を見学しました。中国通網は、来年の北京オリンピックにおける情報通信・放送ネットワークを提供することとなっており、オリンピックに向けての準備状況をはじめ、開発中の技術・サービスの説明を受けました。
作成日:2007年9月20日 / 更新日:2011年11月18日