高見太基さん
1.アリゾナ州立大学(アメリカ)語学留学への参加の動機
私は国際的なエンジニアもしくは情報系の研究者になりたく、学年が上がって留学に行きづらくなる前に行こうと、この機会に決断しました。
私がこのプログラムに期待したのは、異文化を肌で感じられることや価値観の相違を現地の人から聞いて見つけられること、英語を母国語とする環境の中で英語を習得することとそうでない環境で習得することの違いを見つけられること、そして英語が向上することです。
2.授業、大学主催の交流活動について
時間割・授業の内容と難易度
授業は、スピーキング・リスニングと文化、コミュニケーションの3つのクラスがありました。スピーキング・リスニングクラスでは、教科書のセクションの主題にそった内容をクラスメートまたは先生と話し合い、皆に意見を共有する形でした。
文化クラスは、主にアリゾナの歴史や地理について自分でリサーチした内容を発表しました。
コミュニケーションクラスでは、疑問文や5W1Hの文をクラスメートとの会話を通して練習する内容でした。宿題は簡単なものが毎回あり、定期的にレコーディングやパワーポイントのプレゼンテーションをしました。
難易度は、内容や語彙的には難しくはありませんでしたが、異文化で育った外国人にいかにわかりやすく説明できるか、または適切な単語を選ぶのが難しかったです。最初は流暢に英語を話すことができないので、もどかしく感じることが多かったです。
大学主催の交流活動
大学主催の交流には、留学生同士のインドアスポーツやアウトドアスポーツ、ポップカルチャーシアター、カンバセーション、メジャーリーグの観戦などがありました。
一般的なスポーツだけでなく、初めて体験するような珍しいジャンルもあったり、アメリカで有名な映画を鑑賞させてもらえたりしました。そして、MLB観戦はとても素晴らしく、臨場感ある中で、有名日本人選手の活躍も観戦できました。カンバセーションでは、出身国がアメリカではない外国人とアメリカならではのいろいろなゲーム(カードなど)を一緒に遊びました。
3.授業以外の活動について
放課後には、ショッピングをしたり大学内を見て回ったりして過ごしました。また、理系としては行くべきアリゾナの科学館にも行きました。アメリカ人で一番仲良くなった友達(アリゾナ州立大学の学生)と、食事やドライブ、ゲーム(任天堂スイッチ)を一緒にしたりして友情を深めました。彼の所属する日本語クラブに参加し、日本語で聞かれて、英語で返すという面白い状況でディスカッションしたのは印象に残っています。また、別の友達にバイオテクノロジーを研究している(アリゾナ州立大学の)院生がいて、研究室に招待してもらえたことは良い経験でした。
週末にはホストマザーが小高い丘へのハイキング、中華料理屋、植物園などに連れて行ってくださいました。
プログラムの中ではグランドキャニオンに行きました。その景観は、とても雄大で素晴らしかったです。
4.ホームステイや生活一般について
ホームステイ先の地域の治安はとてもよく、ご近所さんはとてもフレンドリーでよく話しかけてくださいました。ホストマザーは、毎日夕食を作ってくださり、日本人にとってはファストフード的ではありましたが美味しかったです。朝食は各自でトーストかシリアルを食べました。また、シャワーは遅くない時間帯に、洗濯は一週間に一回が基本でした。ホストマザーの趣味は、映画鑑賞とクイズ番組の視聴だったので、ほとんど毎日一緒に見ては議論などをしました。また、ホストファミリーはカトリックなので、時々宗教について話し合いました。日本の宗教については、興味深いものがあると言ってました。
5.今回の留学を通じて得たこと
今回の留学を通じて私は、異文化を深く理解し、英語を母国語とする環境の中で英語を習得することは、そうでない環境で習得するより効率的であると知りました。特に映画に出てくるような現地の人が使うスラングはより習得しやすいと知りました。私は、会話を沢山したので留学前よりはすらすらと英語が出てくるようになったと思います。特に、友達と親しくするためにスラングはよく使いました。
今後は、英語の授業を積極的に増やし、この英語力を維持・向上していきたいです。
6.反省点
日本では、もっと文法を勉強しておけばよかったと思いました。特に、前置詞です。会話の途中で“あれ、何だったけな”となり、中断してしまったり、誤魔化したりしました。また、日本の歴史についてもっと知っておくべきでした。時々、答えられないことがありました。現地ではもっと偏りなく様々な立場や背景の人と広く交流すれば良かったと思いました。
作成日:2018年3月31日 / 更新日:2018年9月18日